<ロッテ4-3オリックス>◇7日◇ZOZOマリン

優勝請負人が日本一への夢をつないだ! ロッテ藤原恭大外野手(20)が1点を追う4回2死一、二塁から、値千金の3号決勝3ランを右翼席へたたき込んだ。

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ロッテは10月に入って6連敗、4連敗…と負けが込んだ。大阪桐蔭時代に高校野球の栄冠をほしいままにした藤原には、珍しい経験だったかもしれない。父史成さんは「おかげさまで野球を始めて小、中、高と勝つことが多かったですし、負けが続く経験はほとんどしていないかもしれませんね」と証言する。

藤原も「勝つことの難しさというか、流れってすごく大事だなと悩みました」と振り返る。「まだまだ実力がないので、打って引っ張ることができないですけど…。そこで流れを引っ張れるような守備や走塁を出来れば」と積極性だけは肝に銘じる。久々の1発でダイヤモンドを1周すると、ベンチで清田や福田秀がはじけるような笑顔で待っていた。先輩たちからも日々学びながら、プロとしてたくましくなっていく。【金子真仁】

ロッテ対オリックス オリックスに勝利しガッツポーズするロッテ二木(左)と藤原(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対オリックス オリックスに勝利しガッツポーズするロッテ二木(左)と藤原(撮影・鈴木みどり)