2年連続の“大役”へ。ソフトバンク田上奏大投手(20)が、今季のウエスタン・リーグ開幕投手に指名された。昨季に続いて2度目。「ファームの大事な出だしを2年も連続で任せてもらった。期待に応えたい。絶対にやってやるという気持ちがあります」。高卒3年目、20歳の右腕が拳を握った。

19歳だった1年前。開幕投手の指名には「すごくびっくり」が正直な気持ちだった。その後、4月には1軍でプロ初登板初先発を経験。2軍でも先発ローテーションの柱として回った。場数を踏んだ田上は、今年の開幕投手指名を別のとらえ方にした。

「今年はプロ初勝利とローテに入るという目標がある。本当に今年は意識してやっていたので、やっぱり2軍では自分が引っ張っていけるくらいのピッチャーでなくてはいけないと思います。なので、去年と自覚の違いは感じています」。

3月5日の教育リーグ、オリックス戦の試合後に、小久保裕紀2軍監督(51)から指名を受けた。「いつも監督からは『やってやる』と、その気にさせてもらえるような言葉をかけてくださる。感謝していますし、大事な試合でも投げさせてもらっている。(言葉で)言われない時でも、任せてもらえているのは感じています」。

開幕戦は3月17日、午後1時からタマスタ筑後で中日と戦う。1軍より2週間早く、田上が勝負のマウンドに上がる。【ソフトバンク担当=只松憲】

2月16日 紅白戦の3回表を投げ終え、ベンチに戻る田上
2月16日 紅白戦の3回表を投げ終え、ベンチに戻る田上