好投を続けていた中京大中京の主将でエース、上野翔太郎投手(3年)がサヨナラ本塁打を浴びた。9回裏1死、関東第一の5番長嶋亮磨外野手(3年)に左翼スタンドまで運ばれた。

 「アウトコースへの直球が少し中へ入ってしまいました」。緊迫した試合に決着をつける打球を見送り、マウンドで腰に手を当てたまま動かない姿が悔しさを表した。

 5回まで無安打に抑えていた。7、8回に得点圏に走者を背負ったが、気迫あふれる投球で切り抜けていた。しかし、最後は一発に泣いた。「自分たちの目標は日本一でした。高橋先生(高橋源一郎監督、35)を日本一にしたかった」と、声を詰まらせていた。