PL学園硬式野球部の歴史が幕を閉じた。第98回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)大阪大会初戦(2回戦)に選手11人で臨み、東大阪大柏原に6-7で敗退。今大会を最後に休部することが決まっており、甲子園春夏7度優勝の輝かしい歴史にいったん終止符を打つ。

 ◆桑田真澄(KKコンビで1年夏から大活躍)野球経験のある監督が不在の中、実力校を相手に1度は逆転して見せ場をつくってくれた。最後までPLらしい戦いを見せてくれた。PLで学んだことを今後の人生に生かしてほしい。

 ◆ドジャース前田 プロに入ってからもPLの先輩にはアドバイスをもらったり、助けてもらいましたし、その野球部がなくなるのは寂しい限りです。しばらくプロに入る後輩もなくなるわけで、強いイメージが薄れていくのも寂しい。自分のためになることがたくさんあったし、あそこで過ごせたから強くなれたと思います。OB会として声がかかれば、もちろん協力したい。力を合わせていい方向に向かってくれればいい。

 ◆ロッテ・サブロー 春と夏の甲子園の時期になると母校の活躍を楽しみにしていたので、その楽しみがなくなるのが寂しい。最後のPL学園として戦った選手たちには、この後の人生ではPL魂で上を目指して頑張って欲しいです。

 ◆楽天松井稼 監督不在などいろいろとあった中、最後まで諦めない気持ちを持って戦ってくれたことを誇りに思います。3年生は本当によく頑張ってくれたと思うし、次に向けて頑張ってほしい。

 ◆楽天今江 注目され、プレッシャーのかかる中で逆転もしましたし、最後までよく頑張ってくれたと思います。選手たちには、お疲れさまと言いたいですね。休部になることはOBとしても非常に残念で悲しいですが、もう1度PL野球部の復活を見たいですね。

 ◆ロッテ松山内野守備走塁コーチ 負けてしまったのは非常に残念。ただ、PL学園の卒業生が野球界には多く存在している。私も含め、PLの誇りを持ち続け、これからも野球界を盛り上げていけるように頑張るのが我々卒業生の使命。野球界から卒業生がいなくなるまでPL学園が消えるわけではないと思っています。

 ◆楽天平石2軍監督 休部は残念ですが、最後まで選手たちはPL野球を貫いて全力プレーをしてくれたと思います。彼らを誇りに思います。

 ◆佐久長聖(長野)藤原弘介監督(同校OBで02年から監督。ドジャース前田を擁して06年センバツ4強)3点差をひっくり返して、最後の最後まで粘った。伝統のPL野球を見せてくれたと思う。本当にお疲れさまでした。

 ◆河野有道氏(98年夏の延長17回を戦った当時の監督)試合展開の中で、こうしていればと思う攻守のポイントはありましたが、力を合わせてよくやったと思います。いい試合だったのではないかな。

 ◆日本テレビアナウンサー上重聡氏(PL学園OB)先輩から引き継がれた、逆転のPLの一端を見せてくれた時は涙が出た。休部は残念ですが、近い将来、グラウンドに戻ってくる日を信じている。

 ◆漫画家・なきぼくろ氏(PL野球部での経験を元にした人気漫画「バトルスタディーズ」の著者)東京の仕事場で携帯の画面を見つめて応援した。どんな都合であれ、行けなかったのは恥ずかしいこと。そんな僕が、彼らに軽々しく感想を言うことはできない。ただただ、感動しています。