大阪桐蔭と東海大相模(神奈川)の強豪同士の練習試合は、大阪桐蔭が逆転勝利を収めた。

 0-2で迎えた8回、連打と四球で作った好機で、6番山田健太内野手(2年)が同点の左前2点打を放った。そこから捕逸と暴投で勝ち越し。7回まで4安打と攻めあぐねた大阪桐蔭が、終盤に集中打を放った。

 逆転を呼び込んだ山田は、6月半ばに左手首を痛め、2週間打撃練習をすることが出来なかった。今春のセンバツでは本塁打を放つなど、活躍を見せた「ミレニアム世代」の1人。復帰戦のこの日に早速結果を出した。チームメートが自分の主戦場である三塁を守る姿を見て「うかうかしていられないなと思った。『無理しても入れさせてください』という気持ちでした」と焦りもあった。痛みも無くなり「試合に出られる喜びを感じました」とかみしめた。

 大阪大会開幕が目前に迫る中での神奈川の強豪との練習試合に、西谷浩一監督(47)は「いい相手とやらせてもらうのは、夏に向けていい準備が出来て、ありがたく思います」。勢いを持って夏の大阪に挑む。