和歌山大会が13日、紀三井寺球場で開幕し、昨夏凖優勝の箕島が2年連続で開幕戦勝利をつかんだ。

 今夏から背番号1を任された右腕、岩沢幹太(3年)が8回無失点の好投。「緊張よりも楽しめた方が大きい。初回は焦り気味だったけど、2回からは(リズムを)取り戻せた」。

 最終回は主将でプロ注目右腕の中川虎大(こお=3年)に託した。しかし、味方の失策も絡んで2失点。それでも、最速147キロをマークし、持ち味を発揮した。「エースの岩沢が投げて、『あとは任せろ』と思っていたんですけど、スライダーが甘いコースに集まってしまった。打者に当てられない直球を投げ込みたい」。反省を口にしながら、次回登板への意欲も見せた。

 次戦は18日の午前9時から紀央館と対戦する。尾藤強監督(47)は「1つしか出られない甲子園への枠を狙っている。(昨年は)準優勝で『よくやった』と言われたが、箕島にはプライドがある。すべて勝つつもりでやっています」と、白星発進にも気を引き締めていた。