北北海道大会で、98年以来の甲子園を狙う滝川西が、2日がかりの激闘を劇的勝利で制した。旭川実との前日16日の降雨ノーゲームに続く再試合は延長11回、2-1の逆転サヨナラ勝ち。同点に追いついた後の1死満塁、代打出場の背番号16、渡部葵外野手(3年)が公式戦初安打となる殊勲の右前適時打で決着をつけた。

 滝川西のエース鈴木が“2試合連続完投”の力投で劇的勝利を呼んだ。雨天ノーゲームとなった16日の5回3失点に続く連投に「トレーナーの方にケアしてもらって万全の状態だった」と、初回から快投を披露。8回1死一、二塁で相手打者のセーフティー気味のバントが小飛球となり、意図的にショートバウンドで捕球してから併殺とする頭脳プレーも光った。「最後かもしれないと思って自分の投球を出し切るつもりで投げた」と、試合後は喜びをかみしめていた。