三浦学苑が5回コールドで伊志田を退けた。プロ注目のエース石井涼投手(3年)は3回を無安打1三振無失点と、9人で抑えて交代。すでに7点のリードがあったため、早めの継投に切り替えた。

 樫平剛監督(33)は「エースを温存させるチームもありますが、『7試合行きます』と言っている石井に、完投させるつもりで送り出しました。1年の渡辺(倫太朗投手)に継投で経験させることも出来ましたし、降ろせる展開になったのは、ウチにとってよかったです」と継投について説明した。

 石井は3回無失点に「打たせて取る投球ができたので、80点くらい」と自己採点。23日予定の次戦は、ベスト8をかけて慶応と戦う。今春の県大会では、慶応に1-2で敗れて8強進出を阻まれた。まさにリベンジの舞台が整った。石井は「春は慶応に負けているんで。正木くんに限らず、1人1人打ち取って、勝利に導く投球をしたい。この夏のためにやってきた。すべて投げきって、甲子園に連れて行くつもりで、監督を日本一の監督にするつもりで投げます」と、意気込みを語った。