東海大菅生が早実を6-2で下し、17年ぶり3度目の甲子園出場を果たした。

 1回表、1死一、二塁から4番片山昂星内野手(2)が、早実・先発の雪山幹太投手(2年)のスライダーを中前にはじき返し1点を先制。1-1で迎えた5回表には敵失と片山の左中間二塁打などで3点を勝ち越し。試合の主導権を握り、9回にも2点を加え試合を決めた。

 早実は、2回裏に福本翔外野手(3年)の右中間への適時打で同点に追いつくも、東海大菅生の先発・松本健吾投手(3年)の外のスライダーを攻略できず。6回裏に野村大樹捕手(2年)の三塁打と暴投で1点返すも、及ばず。高校通算史上最多となる108本塁打の期待が集まった清宮幸太郎内野手(3年)は、8回に右前安打を放つも、本塁打はならず。新記録は達成できず涙をのんだ。

 早実・和泉実監督(55)は、「今日の試合はすべて後手にまわり、追いかける展開で苦しい試合になった。エラーもあったが、それが総合力だと思う。ただ、最後まであきらめずに前を向いて戦う、というところはやってくれた」と、選手たちを労った。