智弁学園が高田商に17-4で圧勝し、3年連続17回目の優勝を決めた。先発の伊原陵人(たかと)投手(2年)が初回に2ランなどで3点を奪われたが、その後は立て直して完投した。2-3で迎えた4回1死には右翼へ同点のソロ本塁打を放ち「自分が打って乗れました」と自らリズムを作った。

 小坂将商監督(40)は「同点になって気持ちの余裕が出来た。(ここまでの)5試合は先に点を取っていたので、追いかける立場でやって、力が付いてきたかなと思います」と勝利を振り返った。今のチームは小坂監督に「史上最弱や」と言われ、8月中旬から朝5時半からの早朝練習を行ってきた。力を付けて、3年連続のセンバツ出場を目指す。

 3位決定戦では今夏の甲子園で4強の天理が、法隆寺国際に7-13で敗れ、来春のセンバツ出場が絶望的となった。21日から行われる近畿大会には智弁学園、高田商、統合して現校名になって初となる法隆寺国際の3校が出場する。