近江(滋賀1位)が日高中津(和歌山2位)に5回コールド勝ちし、準々決勝進出を決めた。

 近江の先発左腕、林優樹投手(1年)が5回3安打無失点。最速130キロの直球に大きく曲がるカーブ生かし、同じく1年生の女房役・有馬諒捕手と完封勝ちに導いた。

 マウンドでは堂々と見える1年生は、身長168センチ、体重55キロのスリム体形。「元々太りにくい」と入学時58キロだった体重は、夏場に一時、52キロまで落ちた。毎食どんぶり飯2杯を欠かさず、スクワットなどトレーニングも怠らないが、体重増にはつながらない。それでも「自分の中でも変化球を大切に心がけている」と小柄な体形も関係ない、緩急を生かした投球が持ち味だ。

 多賀章仁監督(58)は「度胸がある。体は小さいけどダイナミックなフォーム」と評価。センバツのかかる大舞台でも堂々とした投球を見せた。