近畿大会初出場の乙訓(京都1位)が智弁和歌山(和歌山1位)を追いつめた。春夏通算33回の甲子園出場を誇る強豪相手に、初回1点を先制。3回までに3-1と逆転されるも、7回に同点に追いつき、最終回は3連続安打で4-3と一時逆転に成功した。しかし、その直後に先発の川畑大地投手(2年)が連続四死球を与え、無死二塁から適時二塁打を許しサヨナラ負け。来春センバツ出場を確実にした、3日の準々決勝・智弁学園(奈良1位)戦に続く強豪撃破はならなかった。

 市川靖久監督(34)は「負けたから(経験として)いいとは思わない。決勝の舞台でやりたかったという気持ちが強い」ともらしたが、確実に経験値は上がった。川畑は「空振りは取れていたので、ストレートが良かったかなと思います」と収穫も口にした。春夏通じて初の甲子園の舞台で、悔しさを晴らす。