大阪桐蔭(大阪1位)が近江(滋賀1位)に完封勝ちし、2年ぶりの決勝進出を決めた。

 ここまで遊撃で出場していた、来秋ドラフト候補の根尾昂内野手(2年)が「4番投手」で先発。走者を出しながら要所を抑え、9回7安打無失点。毎回の16奪三振で公式戦初完封を飾った。

 西谷浩一監督(48)は「半分くらい行ってくれたらと思っていましたが、最後まで行ってくれた。ブルペンでも、久々にいいなと思う球を投げていました」。根尾も「ずっと投げたかったので、いい所で投げさせてもらった。起用してもらったのは調子が上がってきているのを(西谷監督に)分かってもらえたからじゃないかと思います」と自身の好調を感じ取った。

 遊撃手としての練習に重点を置くため、ブルペンに入るのは週3回程度。他の投手陣は毎日ブルペンに入っており、比較すると投球練習は少ないが「ピッチャーの練習ばかりしている時より、内野で勉強できる。『こうした方が守りやすい』とか分かるようになった」と遊撃手としての練習もピッチングに生かしている。「ピッチャーで4番はなかなかやらせてもらえない。チームを引っ張っていく立場なのは、間違いないと感じています」と「4番投手」の責任感も持って、チームを引っ張っていく。