智弁和歌山が滝川二(兵庫2位)との打ち合いを制した。3日の決勝のカードは今年のセンバツ決勝と同じ、大阪桐蔭と智弁和歌山の対決となった。

 初回にランニングホームランで先制を許したが、0-2の3回無死満塁で今秋ドラフト上位候補の林晃汰内野手(3年)が中堅への適時三塁打で同点に。取っては取り返すシーソーゲームを制した。

 昨春近畿大会から5度目となる大阪桐蔭との対戦に、高嶋仁監督(72)は「もう負けてもいいから、と。うちもそういうところまで上がってこられる力がついてきたこと」と控えめに話しながらも「(大阪桐蔭の試合を)今日見てたら、ちょっと振れてないように見えたんで、(強化練習で)だいぶ疲れてるのかなと。そしたらチャンスもあるかいなと」とにやり。ひそかに勝機をうかがっていた。