全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)が100回を迎えるのを記念して21日、大阪市中央公会堂で「感謝祭~ありがとう 夏100回 これからも~」が行われた。オープニングでは全日本吹奏楽コンクールで30回の金賞を誇る大阪・淀川工科高の吹奏楽部が、音の強弱をつけた迫力のある演奏で場内の手拍子を誘った。

 丸谷明夫名誉教諭(72)の指揮で、開会式で使われる「ファンファーレ」や、大会歌の「栄冠は君に輝く」を披露。毎年、コンクールの時期と重なることで苦労するというが、丸谷名誉教諭は「何万人の前で演奏ができるのはありがたい話。ファンファーレが(観客の)拍手で聞こえへんこともある」。ファンファーレについては「昔は(開会式の司会の)マイクの声と、時間差があったりしたんです。だから『開会式を行い(ます)』ぐらいのところで、音を出していました」と裏話を明かした。

 この夏は記念すべき100回大会。開会式での演奏に向けて「選手の皆さんの一体感が出せるような行進曲にしたい。演奏は目立ちすぎず。でも、よく聞くといい演奏、というものにしたい」と意気込んだ。