全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)が100回を迎えるのを記念して21日、大阪市中央公会堂で「感謝祭~ありがとう 夏100回 これからも~」が行われた。第2部では市尼崎(兵庫)の吹奏楽部が出演し、応援歌の演奏や、パフォーマンスで聖地のアルプスを再現した。

 同校は毎年、沖縄代表を友情応援。尼崎市内の中学に勤めていた顧問の羽地(はねじ)靖隆氏が81年に沖縄県人会から依頼を受け、市尼崎へ移ってからも甲子園での応援を続けている。「(他の観衆を)どう、こっち(の応援)に引き寄せるか」がポイントだという。

 この日は第1部で高校野球の魅力を語った佐々木主浩氏(50=日刊スポーツ評論家)などの名前を用い、よく使用される応援歌に乗せて「佐々木、ここでかっ飛ばせよ!」と実演。沖縄代表を応援する名曲「ハイサイおじさん」などでも場内を沸かせた。

 市尼崎は22日に東兵庫大会の8強を懸けて神港学園と対戦。羽地氏は市尼崎と沖縄代表が甲子園で戦う場合について「(吹奏楽部を)2つに分けますよ」とキッパリ。うれしい悩みの実現に期待を込めた。