平成元年の1989年にセンバツVを飾っている東邦(愛知)が同年以来30年ぶりの決勝進出を果たし、平成最後の甲子園優勝に王手をかけた。

エース石川昂弥主将(3年)と明石商(兵庫)・中森俊介投手(2年)との投げ合いになった一戦は、7回裏に7番吉納翼外野手(2年)が先制3ラン。8回に互いに点を取り合ったが、東邦がそのまま逃げ切った。石川は143球を投げて、5安打2失点完投勝利。森田泰弘監督(59)は「うれしいです。選手に後半勝負と話していた。実は3月に入って3本、本塁打を打っている。石川と吉納は。伸びた選手で、本当によく打ちました。(平成最後の優勝について聞かれ)もちろんです。そのために来ました」と言い切った。

殊勲の1発を放った吉納は「入ってくれてうれしいの一言。チームに勢いをつけられた。自分の持ち味のフルスイングをしようと思っていた」と振り返った。東邦は平成最初と最後の優勝に加え、センバツ単独最多5度目Vの偉業に挑戦する。