平成元年の1989年春に優勝した東邦(愛知)が、平成最後の甲子園優勝に王手をかけた。明石商(兵庫)を退け、春30年ぶりの決勝進出を果たした。相手は、千葉県勢初のセンバツ制覇を目指す習志野。ともにセンバツ単独最多となる56勝目、5度目Vがかかる決勝で、平成を彩ってきた強豪が偉業に挑戦する。

東邦の「TT」応援がようやくそろった。フロリダ遠征で演奏に来ることができなかった東邦マーチングバンド部28人が2日から合流。友情応援で準々決勝まで演奏していた大阪桐蔭吹奏楽部120人と音を重ね、決勝進出を後押しした。部長の伊藤結芽さん(3年)は「やっと自分たちも甲子園に来ることができた」と喜び、「(大阪桐蔭の応援は)勢いがあってやはりすごいなと思った。ここまで来たら、優勝するしかない」と力を込めた。決勝も2校による合同演奏。「美爆音」習志野アルプス席との演奏合戦も注目される。