全国優勝経験のある沖縄尚学が「台湾留学生4番」の活躍で7回コールド発進した。1-1で迎えた5回1死二塁で、崔哲■(さい・てつい)外野手(2年)が、右前へ技ありの決勝タイムリー。「打ったのは外角の真っすぐ。直球を狙って、積極的に振りにいこうと思っていました」。崔はスラスラした日本語で自分の打席を振り返った。

公式戦初スタメンが大事な夏の初戦。それも4番という大役に「責任が重いと思ってましたので、打てて良かったです」。

比嘉公也監督(37)の「調子の良い選手を使った」と思い切った起用に応えた。

「台湾のテレビで甲子園に行きたい気持ちになった」と留学を決意。入学前3カ月間、日本語学校に通って、野球部初の留学生として入部した。「最初は分からないことが多かったが、みんなが助けてくれました。甲子園に行きたいです」。初戦快勝のヒーローは、そう言うと飛びきりの笑みを浮かべた。【浦田由紀夫】

※■は王ヘンに韋