第101回全国高校野球静岡大会は、開会式と開幕戦を7日に順延し、開会式後に、東海大静岡翔洋-聖隷クリストファーの開幕戦が行われる。

強打が持ち味の東海大静岡翔洋は、4番の畑中大介外野手(3年)が、チームを勢いづかせる打撃を披露する。

東海大静岡翔洋の畑中が、調子を上げている。開幕戦を目前に控えて緊張感が高まる中、打撃練習で快音を響かせていた。「自分の思い描く打撃ができるようになってきた。今は、打てない気がしないです」と話し、自信に満ちあふれた表情を見せた。

神戸市出身。中学時代は兵庫北幡シニアに所属し、3年時には日本代表に選ばれた。鳴り物入りで東海大静岡翔洋に入学すると、1年秋から4番を任された。だが、翌春以降調子を落とし、昨夏は、メンバーに選ばれなかった。「プレッシャーで春から打てなくなり、空回りした。悔しくて情けなかったです」と、振り返った。

新チームから再び4番に座るも、昨秋は思うような結果を残せずに終わった。うっぷんを晴らすかのように昨冬はバットを振り込んだ。その結果、秋は130キロだったスイングの速さが春には145キロまで上昇。飛龍との県2回戦で1発を放つなど長打力が増し、高校通算本塁打を今春以降、9本増やし、計17本まで伸ばした。

「注目されたほうが力が出るタイプ」と自己分析。開幕戦の日が来るのを楽しみにしているという。「自分が打てばチームが活気づく。自信を持って臨みたい。令和になって最初の夏の試合。自分が1号を打ちたい」と力を込めた。4番としての務めを果たし、チームに勢いをつける決意だ。【河合萌彦】