伊豆総合の谷口悠主将(3年)が、令和最初の選手宣誓を務めた。淡々と、ゆっくりとした力強い声を球場全体に響かせた。「新しい時代をつくっていくために、私たちにできるのは、これまで支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを表現するために、最後まで全力でプレーすることです」。大役を終えると、会場から大きな拍手を浴びた。

先月22日の組み合わせ抽選会で選手宣誓が決まった後、自分で文章を考え、チームメートの前で5回練習。聞き取りやすさなどを確認した。しっかりと聞いてもらうため、あえて淡々とした語り口にした。緊張を避けるため、自分が球場の真ん中で選手宣誓をしている姿を想像しないようにしたという。

「入場行進で(宣誓文が頭から)飛んじゃうのが怖かった」と振り返りつつ、「あまり緊張せず、イメージ通りできたので100点」と笑顔を見せた。だが、安心している暇はない。宣誓文に織り込んだ「感謝の気持ち」を忘れず、「試合で勝てるようにがんばりたい」と強調。14日の富岳館との初戦に向け、すでに気持ちを切り替えていた。選手宣誓という大役成功を弾みにして、プレーでも100点満点を目指す。【倉橋徹也】