拓大紅陵が京葉工との打撃戦を制し、7回コールド勝ちで初戦を突破した。昨秋、今春といずれも初戦敗退しており、1年ぶりの校歌に笑みがこぼれた。
二転三転する点の取り合いの中、流れを引き寄せたのは、控えの3年生の力だった。
7-8で迎えた5回2死二、三塁。代打の小俣剛志外野手(3年)が右中間を破る2点適時打を放ち逆転に成功すると、続く6回には5本の長短打と2四球でつなぎ、一挙7点を挙げ、試合を決めた。
決勝打を打った小俣は「下級生が頑張っていたので、何とかしたかった。無心で打席に入りました。練習は人一倍やった自信があった。焦りはありませんでした」と胸を張った。
沢村史郎監督(53)は「小俣は真面目でコツコツ練習してきた選手。こういうところで結果が出ましたね」と安心した表情を見せた。
今年1月21日、元監督の小枝守氏が肝細胞がんのため死去した(享年67)。沢村監督は「小枝さんからは、地道に1つの塁をどうとるか。守備では進塁をどう防ぐか、を教わった。5回、6回では1つずつ、つないで結果が出た。今まで通りちゃんとやれ、って言われているのかな(笑い)。応援してくれているんですね」と、恩師から引き継いだ野球を思い、天を見上げた。


