帝京が今大会初登場した背番号1、武者倫太郎投手(2年)の好投でベスト8入りした。

9回を投げて被安打4、無四球の完封勝利だった。味方が押し出しで挙げた虎の子の1点を守り抜いた。公式戦は今春の都大会、国士舘戦(準々決勝=5-7で敗戦)で1イニング投げただけ。1年夏は背番号20でベンチ入りしたが、出番はなかった。それが今春の大会後に行った練習試合、桐光学園(神奈川)戦の好投が認められ、背番号1をつかんでいた。

「ゼロに抑えて自分が投げきるつもりでした。背番号1をもらったんで」と116球の完投を振り返った。軟式野球に取り組んだ中学時代、山崎康晃(現DeNA)にあこがれ、同投手の母校である帝京を選んだ。「少しツーシームも投げたんです。空振りも取れたけどまだまだです」。うれしそうに話していた。