平成元年夏の甲子園優勝の帝京が準々決勝で姿を消した。

「3年生の根性で勝ちたかった」。主将の大内智貴外野手(3年)は肩を落とした。今夏の帝京は守備力を強化して大会に挑んだが、この日はまさかの4失策。打線は6安打も全て散発打。チャンスは作るも、決定打がなく、ミスで与えた1失点を打線も取り返すことができなかった。「2年生の田代がずっと好投してくれた。なのに、ここぞという時に3年生が期待に応えられなかった」と涙した。

帝京の前田三夫監督(70)は「こういう試合はミスした方が負けです」と息をついた。