2季甲子園出場で今春、センバツ準Vの習志野が、秋季高校野球関東大会準々決勝で、東海大相模に敗れた。

2点ビハインドで迎えた2回裏、相手投手の3四球と内野の失策も絡み、押し出しと4番・桜井亨佑外野手(2年)の左前適時打で4点を奪い逆転するも、以降は「高めの球と低めの変化球を捨てる」というチーム方針の徹底ができず。3回から6回まで加点できなかった。宮下征也捕手(2年)は「3、4回とたたみかける力が僕たちにはなかった」と脱帽。5回表には大量6点を奪われ逆転を許し、試合の流れを引き寄せることができず。17安打12得点で完敗した。

本塁打を含む3安打を放った桜井は「悔しいです。自力が圧倒的に向こうが上でした」と唇をかんだ。

これで習志野は、3季連続出場が難しくなった。

今年はセンバツ、夏の甲子園出場を果たし、新チームには主力6人が残った。しかし、夏が終わり秋の大会と、慌ただしく大会が進み、じっくりとチーム作りができなかったという。小林徹監督は「これで、春までじっくりとチーム作りができる。来年の春からしっかりとした『チーム』という集合体にしていければ。東海大相模は『個』というところで全国レベル。ウチは今日、その優秀な選手たちと比較できたことが大きい」と話し、間近で強豪チームと対戦し、自分たちに何が足りないのかを感じられたことが、一番の収穫だった。

主将の角田勇斗内野手(2年)は「もう夏しかない。もっと打てるチームを目指したい」と前を向いた。習志野が、来年夏に向け、新たなスタートを切った。