チベンにリベンジ!! 第93回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)に出場する優勝候補の大阪桐蔭が3日、大阪府内で練習を公開し、1回戦で激突する智弁学園(奈良)への雪辱を期した。昨秋の近畿大会決勝で苦杯をなめた強敵との一戦。過去2度の春夏連覇を果たした西谷浩一監督(51)は語気を強めた。

「特に秋に負けた相手。お互い知っているチーム。秋は相手に負けたというより、自分たちで、ぶざまな試合にしてしまった」

左腕西村を打ち崩せなかった。今大会も背番号1を託す左腕エースの松浦慶斗投手(2年)は5回4失点と陥落。2月下旬の再戦決定直後、指揮官はナインに「非常に分かりやすいクジ。『秋の悔しさ』という言葉をみんなノートに書いているけど、本物か試される試合じゃないか」と話した。

日々の黙想で「同じチームに2度負けない」と唱える松浦は「智弁学園の選手は全員(ブルペンの打席に)人形を立たせて意識して投げています」と話せば、今冬の紅白戦で早くも150キロを計測した関戸康介投手(2年)は「負けている悔しさがあるので、その悔しさも一緒に戦えたら」と気合。昨秋決勝では大砲の前川に場外弾を浴びた。プロ注目の2人を軸に頂点を狙う。【酒井俊作】

○…大阪桐蔭は燃える軍団だ。主将で主軸の池田陵真外野手(2年)は智弁学園との激突に「ヨシ、という気持ち。当たると思っていた。(抽選後、ナインに)『いいところ引いてきたな!』と言われました」と前向きだ。昨秋決勝では左腕西村に苦戦。「甘い球を1球で仕留めることができなかった。『1球で仕留める』と練習から言い合ってやっています」と明かした。

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