開幕が10日に順延された第103回全国高校野球選手権(甲子園)の第1日に試合予定チームが9日、甲子園室内練習場で練習を行った。第2試合で静岡と対戦する新田(愛媛)も汗を流した。

センバツでは90年と05年の2度出場しているが、夏は初出場。岡田茂雄監督(45)は「私自身もちろん初出場ですし、選手も屋内練習場で練習させていただいたんですが、監督よりリラックスして臨めた」とナインの様子について語った。さらにミーティングでは「甲子園と一体化して明日力を発揮しよう」と話したという。「この1日は新田高校にとって最高の1日だったと思う」と初戦に備えた。

監督からキーマンに指名されたのは主将の古和田大耀捕手(3年)。県大会では背番号1をつけながら捕手も務め、4番で主将という「四刀流」だ。「キャッチャーの場面では機動力が多くなってくると思うので、そこで自分が盗塁を阻止したり、ピッチャーではクイックを早くしたり工夫していきたいです」と守りでは静岡高校の機動力を警戒。攻撃では相手エースの192センチ右腕・高須大雅投手(3年)に対して、「真っすぐに力があると思うので、浮いたストレートをしっかりと張って打ちたい」と高校通算26本塁打の実績で力勝負を繰り広げる。