日本学生野球協会は8日、都内で審査室会議を開き、高校11件の処分を決めた。

山形中央の監督(45)が、中学生への不正勧誘で今年9月1日から23年8月31日まで2年間の謹慎となった。8月30日午後、天童市内で部活見学会に参加した中学3年生の父親と立ち話をした。その際に母親と本人にも会い、甲子園に出場した際の記念品を激励の意味で渡した。金品ではないが、野球をしている者にとって価値ある物を渡したとして厳しい処分になった。

帝京第三(山梨)のコーチ(23)は、体罰で謹慎1カ月。生活態度に問題のあった選手が帰省から寮に帰ってきた際に、頬を数回たたいた。

唐津西(佐賀)は監督の不適切指導と部長の報告遅れで、ともに3カ月の謹慎。

大阪偕星は、報告遅れで部長が謹慎1カ月。

星城(愛知)は暴力と報告義務違反で副部長が謹慎2カ月。

福岡西陵は、監督が説明する際に選手を土の上に約10分間の正座をさせた行為が不適切な指導として謹慎1カ月。

横手城南(秋田)は暴言と不適切行為で、監督が謹慎1カ月。

観音寺総合(香川)は暴言で監督が謹慎1カ月。

川内商工(鹿児島)は部員の無免許運転とそのほう助で、野球部が1カ月の対外試合禁止。

広島観音は不適切指導で監督が1カ月の謹慎。

また、児童売春で副部長が除名処分となった学校の県名、学校名は被害者への配慮のため非公表となった。