聖光学院は先発した左腕、小林剛介投手(2年)の160球の力投もむなしく準優勝に終わった。

9回を1人で投げ抜き、花巻東の強力打線に5安打4失点の好投。初回2死二塁で連続安打を許して、2点を先制されるも、2回以降は4回までノーヒット投球を披露した。力のある直球に緩い変化球を織り交ぜながら、7奪三振もマーク。5回に2失点を許すも、最後までマウンド上で気迫を見せた。斎藤智也監督(58)は「小林がね、だいぶ試合をつくってくれたので、何とか勝たしてやりたかった。想定内の失点に抑えてくれたので、褒めてあげたいなと思います」とねぎらった。

好機であと1本が、出なかった。攻撃陣は4回までに9残塁と拙攻が響いて、1得点に終わった。指揮官は「流れ的に非常に悪いなと思ってましたけど。序盤の方にうちの勢いをもっとぶつけられたらおもしろかったですけどね。チャンスはつくれど、1本が出なかった。悔しいですね」と振り返った。

4年ぶりの秋の東北大会優勝は逃したが、センバツ出場は有力だ。「力不足と痛感しながら、オフに力をつけないと、次のチャンス(センバツ出場権)を与えてもらっても、玉砕されてしまう」と一冬でさらなる上積みを図り、春に大輪の花を咲かせる。【佐藤究】