全力を出し切る-。第23回全国高校女子硬式野球選抜大会(26日開幕、埼玉・加須きずなスタジアムほか)に出場するクラーク仙台(宮城)は同日、折尾愛真(福岡)と対戦する。新井はな外野手(3年)は足利二中(栃木)3年時に右肩を手術。1年間プレーができなかったが、昨夏のユース大会で公式戦デビューを果たした。今大会決勝は史上初の東京ドーム開催。悲願の日本一へ、気持ちを引き締めた。

 

新井が、チームが掲げる日本一の原動力になる。自身最後となる春の全国舞台に向け「自分は守備が得意。打撃も調子が上がっていると思うので、自分の役割を全うして東京ドームで日本一になりたい」と闘志を燃やした。今冬はウエートトレーニングでの筋力強化に加え、打撃フォームを修正。「バットがトップの位置から下がることがなくなってきたので、良くなっている」と手応えを示した。

野球ができる喜びをかみしめてグラウンドに立つ。小学生の時に試合中に右肩を脱臼。以降も脱臼を繰り返したことで、中学3年の冬に決心した。「高校でも野球をやりたいと思っていたので早めに手術をしよう」。復帰に1年を費やし、筋力は低下したが、チューブトレーニングなどで鍛え直し、昨夏のユース大会で公式戦初出場。「親や親戚に野球をしているところを見せられたことはうれしかった」と笑みを浮かべた。

大会前には、同世代が輝く姿をスタンドから見つめた。19日に開幕したセンバツ高校野球にクラーク(北海道)が初出場し、甲子園で応援した。「テレビで見ていた場所だったので、やっぱりすごいなと。選手が輝ける場所なのかなと思いました。(選手から)刺激を受けました」。19年以来2度目の決勝進出を決めれば、同様にプロ野球で使用する球場で試合が実現する。先輩は立てなかった頂点を目指し、攻守で仲間を引っ張る。【相沢孔志】