春夏甲子園3度優勝の報徳学園(兵庫)が市和歌山との「激似ユニホーム対決」に快勝した。濃緑色が目立つユニホームはそっくりで、ナインは「緑の戦い」に発奮。「5番中堅」で出た榊原七斗投手(3年)が3回に3ランで突き放した。智弁和歌山は西城陽(京都)に6回コールド勝ち。塩路柊季投手(3年)が6回“完封”で、打線も11安打10得点。夏の甲子園連覇に向けて好発進した。

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「イチロー氏のキャッチボール相手」が西城陽打線を力でねじふせた。智弁和歌山の最速144キロ右腕、塩路は1回から140キロ超の速球をリズム良く投げる。打者の懐を突いて見逃し三振も披露。6回2安打0封を「(昨年の)夏の甲子園は外一辺倒だった。練習して内角もうまく使えた」と話した。

左手にレーザービームの感触が残る。20年12月、同校はマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(48)に直接指導を受けた。塩路は「キャッチボールをして投手でもないのにこんなに強い球を放る」と強肩の球筋に魅了された。

昨夏の甲子園は準々決勝の石見智翠館(島根)戦で先発好投。全国優勝に貢献した。「夏に(甲子園)連覇できるのは自分たちだけ。日ごろから監督に『これじゃ大阪桐蔭に勝てない』と言われている」と気合を込める。元阪神などの中谷仁監督(43)も、元横浜(現DeNA)投手で西城陽の染田賢作監督(39)とのプロ出身対決を制した。

【写真つき詳細ライブ】智弁和歌山が西城陽にコールド勝ち 報徳学園は市和歌山に快勝/近畿大会詳細