能代松陽が逆転勝ちで、11年以来11年ぶりの優勝へ、王手をかけた。

能代松陽打線が、粘り腰で試合をひっくり返した。1点ビハインドで迎えた6回2死一、二塁。ここで背番号「13」をつける椛沢心文(ここや)内野手(3年)が代打で打席に立った。2球で追い込まれるも粘りを見せ、カウント2-2からの6球目。コンパクトに振り抜き、遊撃手後方にポトリと落ちる同点適時打をマーク。なお2死一、二塁とし、9番保坂大悟内野手(2年)が、中前へ逆転適時打を放つなど、この回打者一巡の猛攻で6安打一挙6得点を奪った。椛沢は「執念で打席に立った。打球が落ちてくれて良かった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

投げては7回から2番手で登板した森岡大智投手(2年)が3回を投げ、5安打2四球も2失点で耐えしのぎ、最後まで食らいつく秋田中央を振り切った。

夏の甲子園へあと1勝とした。決勝は21日、ノースアジア大明桜と秋田南の勝者と対戦する。工藤明監督は「今までやってきたことを全て出し切る。それに尽きる」と力を込めた。

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