ノーシードの一関学院が昨夏王者・盛岡大付の2連覇を阻んだ。8-0の7回コールドで快勝し、3年連続(20年独自大会含む)で4強入りを決めた。昨夏は準決勝で盛岡大付に4-12の7回コールドで大敗しており、リベンジを果たした。

まずは初回に後藤叶翔捕手(3年)が先制2ランを放つ。3回には7番千葉周永内野手(3年)が中犠飛、続く小野涼介投手(2年)と菅野千陽(ちはる)外野手(2年)が連続適時打を放ち、下位打線でリードを5点に広げた。6回にも小野唯斗外野手(2年)の適時打などで3点を奪った。

一関学院は1回戦の不来方戦が14-0の5回コールド、2回戦の盛岡四戦が4-0、3回戦の伊保内・軽米連合戦が10-0の6回コールド、この日も8-0の7回コールド。ここまで4試合36得点無失点の投打充実の内容で勝ち上がってきた。

優勝候補の盛岡大付を破り、高橋滋監督は「昨年、負けている相手に何とかリベンジができて、すごくいい試合だった」。投打がかみ合い「出来すぎぐらいのゲーム」と選手たちをたたえた。7回4安打無失点のアンダスロー右腕・小野涼は「とても緊張したが、1人1人のバッターに集中して投げられて良かった」。23日の準決勝では盛岡一と対戦する。