東京都市大塩尻が上田西を下し、優勝した11年以来の決勝進出を決めた。先発の今野瑠斗投手(3年)が2失点完投で上田西打線を抑え、打っては決勝の公式戦1号となる3ラン。投打で活躍した。

長島由典監督(43)は新型コロナウイルス感染者対策に翻弄(ほんろう)された上田西のチーム事情を踏まえ、慎重に言葉を選んだ。「メンバーを替えながら戦ってきたことは分かっていました。本来であれば、ベストな状態で試合がしたかったです」と言い、まずは上田西の苦しいチーム事情に触れた。

勝因としては今野の活躍をたたえ「苦しい展開になったが、チームに勇気を与えるピッチングをしてくれた」とエースへの信頼をのぞかせた。

大活躍の今野は主将らしく「チームとして勝てたことが良かった。途中力が入ってしまうイニングもあったが、気持ちも出ていたし、思い切り腕を振って投げました。ホームランは、公式戦では初めてです。感触は気持ち良かったです」と、笑顔だった。

東京都市大塩尻は30日、佐久長聖-小諸商の勝者と甲子園出場をかけて対戦する。