近江(滋賀)のピンチを、2番手の左腕・星野世那投手(3年)が救った。試合後には、エース山田陽翔投手(3年)と歓喜の抱擁を交わした。

7-6で迎えた8回1死一、二塁でエース山田からマウンドを引き継いだ。「今大会、山田に負担をかけっぱなしというか、頼りきりになっていたので、せめて自分が投げる場面がきたら自分がなんとしても山田を助けないといけないなという気持ちでマウンドに上がりました」。

いきなり、高松商(香川)の主砲・浅野翔吾外野手(3年)を打席に迎えた。

初球は外角低めの変化球でボール。2球目、低めの118キロスライダーで左飛に抑えた。「正直、抑えられる気はあんまりしなかったんですけど、それでも攻める気持ちは忘れないでやっていこうと思っていたので、その気持ちで投げられたからあの結果になったのかなと思います」と笑顔で明かした。

9回も無失点に抑え、1点差を守りきった。1回2/3を被安打1の1奪三振、無失点。

試合後には、山田から抱きしめられた。「思いきり抱きしめたると言われて、抱きしめてもらいました。やっと助けられたなと思っているので、ずっと負担かけっぱなしなんですけど、少しは山田のためというか力になれたので、抑えられてよかったなと心の底からうれしかったです」。

山田を、しっかり支える。

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