東北勢悲願の日本一を果たした仙台育英(宮城)が3日、“2回目の初優勝”に向けて始動した。この日は、夏の甲子園に出場した八戸学院光星(青森)と新チーム初の対外試合。9回に2点差を追いつき、引き分けに持ち込んだ。

須江航監督(39)は「全部員が集まって一緒にする初日でした。まだ形にはなっていないことが多かったですが、随所に良いプレーも見られたり、試合をしていく中での成長があったり、相手(八戸学院光星)がすごく強いチームだったので、本当に初戦としては最高の入りだったなと思います」と振り返った。

甲子園Vメンバーで、新主将の山田脩也内野手(2年)は「一戦必勝」を強調し「秋の神宮大会優勝、春センバツ優勝と夏の甲子園優勝を目標にしていきたいです」と、3冠を目標に掲げた。練習試合には「2番遊撃」で先発出場。6回2死三塁から一時同点となる適時二塁打を放った。「ミスも多く出て、負けてもおかしくない試合だった。この試合で出た反省を生かしていきたい」と今後の糧にしていく。

秋季宮城県大会の初戦は16日に、登米総合産と古川黎明(れいめい)の勝者と戦う。須江監督は「(夏春)連覇はとても高い目標ですので、適切なタイミングで適切な高さの目標を設定していきたいです。過去と比べるような目標は設定したくないと思っていますので、“2回目の初優勝”をするといった最終的な目標を立てていきたいです」と話した。