花咲徳栄のある埼玉県加須市で「加須きずな野球教室」が行われ、同校OBのプロ野球選手10人が市内の子ども277人を指導した。

同市出身のオリックス若月健矢捕手(27)が後輩たちに声をかけ、西武愛斗外野手(25)、西川愛也外野手(23)、DeNA楠本泰史外野手(27)、広島高橋昂也投手(24)、韮沢雄也内野手(21)、中日清水達也投手(23)、味谷大誠捕手(19)、日本ハム・長谷川威展投手(23)、ソフトバンク井上朋也内野手(19)のメンバーが集まった。19年に第1回が行われ、コロナ禍のため中断していたが2回目の開催となった。

キャッチボールで、オリックス若月は捕球が苦手な選手に「捕れるまでやろう」と声をかけて何度もボールを投げた。チームで捕手をしている選手たちを集め、お手本を見せながらキャッチングを丁寧に指導。好きな野球選手に自身の名前も挙がり「日本シリーズの効果なのか知名度が上がって、名前を覚えてくれている子が多くて、うれしかった。久しぶりに触れ合えて楽しかったです」と笑顔で話した。

指導の合間に、ゲームの話で子どもたちと盛り上がったDeNA楠本は「加須で過ごした3年間があるから、今の自分がいる。お世話になった場所に、何か残せればと思って来ました」と明かした。

花咲徳栄・岩井隆監督(52)も、グラウンドで教え子たちが指導する姿を見守った。「選手たちにとって、高校時代を過ごした加須は第2の故郷。地元の方に声援をいただいているので、恩返しですね。これからも続けていくことが大事だと思う」と話した。