「夏春連覇」の偉業に挑む! 昨夏の甲子園で東北勢悲願の初優勝を果たした昨秋の東北大会王者・仙台育英(宮城)は、2年ぶり15度目のセンバツ出場がほぼ確実視される。今日27日の選考委員会を前にナインは、塩釜神社で必勝祈願を行った。

大旗白河越えから約5カ月。仙台育英が新境地へ挑む。センバツでは83年の池田(徳島)以来、史上5校目となる「夏春連覇」への期待が高まる。それでも山田脩也主将(2年)に気負いはない。「連覇がかかっていますが、自分たちの野球をやっていくだけ。プレッシャーも少し感じていますが、良い緊張感に変えて、本気で日本一をつかみにいく」と気持ちを新たにし、まずはセンバツ出場の吉報を待つ。

昨秋は宮城県大会決勝で東北に競り負けたが、センバツ出場の重要参考資料となる東北大会で優勝。夏の甲子園Vメンバー8選手に加え、新戦力も台頭。2年ぶりの東北王者奪還を果たした。投手陣ではエース高橋煌稀投手(2年)をはじめ、3投手が夏の甲子園を経験。秋の明治神宮大会ではベンチ入りした5投手が最速140キロ超。投打ともに戦力は充実している。

絵馬に強い思いを込めた。「春夏連覇」の4文字。山田主将は「最終的に春夏連覇で終わりたい。(センバツでは)夏春連覇もかかっているが、2度目の初優勝の気持ちを持って、お世話になった方々に恩返しがしたい」と力強く誓った。【佐藤究】