埼玉栄が春日部を下し16強入りした。

初回1死一塁から楯悠月内野手(3年)の中越え適時二塁打で先制すると、4回には2死二塁からの3連打で3点を追加した。3日前の蕨戦では走塁ミスが目立ち、短い期間でもう1度チーム間で見直した。この日は2つの盗塁を記録するなど積極的に仕掛けた。山田孝次監督(39)は「長打が出るチームではないのでうまく足を使いながら出来たと思う」と、選手を評価した。

先制打を放った楯は4打数2安打2打点とチャンスで勝負強さを発揮した。この冬、チームは筋力トレーニングを1日2時間以上行うなど、体作りや体力強化に力を入れてきた。楯も体重を5キロ増やし「パンチ力がついたと思う」とうなずいた。だが、一方では「打つときに前に泳ぐ癖が出てしまう。片手でいって合わないことが多いので感触は良くなかった」と次に向けての課題も口にした。

次戦は強豪・浦和学院と対戦する。楯は「ピッチャーを鼓舞できるバッティングをしていきたい」と意気込みを語った。