向陽のエース右腕上原海珀(うみは)投手(3年)が8回117球の力投を演じたが、チームの勝利には結びつかなかった。

インステップ投法で8回を投げ7安打4失点(自責3)と好投した。2年秋に二塁手から投手に転向し、「もともとインステップの方が投げやすかった」と、プレートの右に左足を踏み込む。右打者には背中からストライクゾーンへえぐり、左打者には内角を突いた。「相手打者にとって打ちづらかったと思う。持ち味は出せた」と振り返った。終盤の8回に決勝適時打を許し、最後の夏が終わったが「後悔はないです。やり切りました」と胸を張って、球場を後にした。