福岡大会の1、2回戦が15試合行われ、春の県大会王者・福岡大大濠が貫禄のコールド発進だ。福岡舞鶴に11安打13得点で5回コールド勝ち。6番高田大賀内野手(2年)が今大会初の満塁本塁打を含む、2安打6打点と大暴れした。3年生顔負けの存在感を示し、89年以来34年ぶりの夏の甲子園出場へ好スタートを切った。

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スタンドインを見届け、高田は少し動揺していた。「満塁ホームランが小学生以来。打った瞬間の感触もそんなに…。入った瞬間は自分でもびっくり。正直、動揺していた」。高校初の満塁アーチにも表情は一切崩れなかった。淡々と駆け足でダイヤモンドを回ったが、ベンチに戻ると一転。「ナイス、バッティングや!」と3年生の先輩たちに声をかけられ、手荒い祝福も受け「気持ち良かった。それくらいうれしかった」と自然と笑みがはじけた。

思いっきりバットを振るだけだった。初回に1点を先制し、なおも1死満塁の場面。カウント1ボールから内角高め直球をフルスイング。高々と舞い上がった打球は右翼芝生席で弾み、3年生がつないでくれた絶好機に一振りで応えた。

9点差の4回も再び1死満塁で打席が回り、今度は左中間へ流し打ち。中堅手の頭上を越え、2点適時二塁打とし1試合6打点と荒稼ぎ。5回コールド勝ちを決定づけた。「調子は良くなかったが、積極的に打ちにいった結果」。全2安打ともにファーストスイングで仕留めたものだった。

チームは春の県大会で優勝。今秋ドラフト候補で4番藤田悠太郎捕手(3年)を擁する強力打線で今大会のV候補筆頭に挙がる。2年生ながら名門の背番号「6」をつける高田は、「プレッシャーも感じている」と心境を明かすが「3年生と(一緒に)戦う最後の夏。楽しみながら甲子園を目指したい」。8強入りした89年以来となる夏の聖地へ、激戦区の頂点を見据えた。【佐藤究】

◆高田大賀(たかた・たいが)2006年(平18)8月12日生まれ、福岡県・福岡市出身。横手中では硬式野球チームの福岡ウイングスに所属。福岡大大濠では高2秋から背番号6。高校通算17本塁打。170センチ、75キロ。右投げ左打ち。

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