駒大高(西東京)がのびのび野球でジャイアントキリングを決めた。センバツ8強の東海大菅生を延長10回、タイブレークの末に6-4で撃破。野球部は規則はなく、練習メニューも選手主導で週1回は必ず休みと自主性を重視。春は1次予選で敗退し春季東京大会出場を逃したチームが、V候補にも臆することなく、2年前の準々決勝のリベンジを決めた。
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最後の打者を遊飛に仕留めると、駒大高の選手は抱き合い、ガッツポーズで雄たけびを上げた。V候補の東海大菅生から、延長10回タイブレークで劇的白星をもぎ取った。打線は初回に4点を奪い、5回に追いつかれても勝ち越しは許さなかった。初回に先制打を放ち、守備では延長10回1死一、二塁で左中間への打球を好捕した左翼の菊池匠太外野手(3年)は「甲子園に出てるチームだし、すごい選手ばかりでしたが、名前に負けずに冷静に頑張ろうと話していました」と笑顔で振り返った。
春季東京大会出場を逃したチームが急成長を遂げている。川端教郎監督(41)は「うちは『はい、いいえ』の世界ではないので。最後は技術ですが、とにかく元気で楽しく野球をやるのがモットー」と、のびのび野球を理由の1つに挙げる。練習メニューは選手が決める。髪形など部の規則もなく、練習は平日は平均2時間で週1日は休み。選手の自主性を重んじている。
下地には地道な練習もある。練習の半分以上は守備。手で転がしたボールから徐々にノックする形で基本を体に染みこませる。川端監督は「四球やエラーがなければコールドにはならない」と語る。東海大菅生の鋭い打球にも慌てることなく、10回10安打4失点で完投した長谷川心風(しふう)投手(3年)をもりたてた。菊池は「離されすぎず、僅差のゲームに運んでいけるようにしよう。4点以内に抑えたら勝てるとみんなで話していた」と胸を張った。23日の準々決勝の相手は昨夏王者、日大三。もう1度、のびのびと大物を食う。【佐瀬百合子】
◆駒大高 1948年(昭23)に創立。生徒数は1540人(女子829人)。野球部は創立と同年に創部。部員数は88人。甲子園は春1度の出場。主な卒業生は女優の長沢奈央。所在地は東京都世田谷区上用賀1の17の12。貫井洋校長。

