立命館宇治が京都翔英に勝ち、19年以来4年ぶりとなる夏の甲子園出場を果たした。

3点を追う5回裏。1死満塁で築山隆翔外野手(3年)の内野ゴロで2点差に迫る。続く打席には稲葉康誠内野手(3年)。「打った球はインハイの高め。初回は自分のミスもあった。チャンスで回ってきたので自分がなんとかできれば」。振り抜いた打球は左翼に吸い込まれる3点本塁打。逆転に成功した。

そのまま1点をリードし迎えた9回表。2死走者なしから二塁打と四球でピンチを招き打席には橘田快晴外野手(3年)。打球が一塁前でバウンドが変化し、右翼へ転がり土壇場で同点に追いつかれた。

しかし、その裏の攻撃で1死一、三塁のチャンスをつくり、築山に打席が回った。「緊張せずに自分のできることを意識して打席に入った」。中堅への犠飛で三塁走者が生還。劇的なサヨナラ勝ちで甲子園切符をつかんだ。

京都翔英は16年以来7年ぶりの夏の大会出場はならなかった。

◆立命館宇治 1965年(昭40)に宇治高等学校として創立の私立校。立命館と宇治学園の合併により94年から現校名。生徒数1230人(女子597人)。野球部は1968年(昭43)創部で部員数101人。甲子園は春3度、夏は4度目。主な卒業生は西武金子侑司、元陸上選手の千葉真子、歌手の倉木麻衣ら。所在地は宇治市広野町八軒屋谷33の1。越智規子校長。

【高校野球 各地のスコア・日程】