第105回全国高校野球選手権は15日、台風の影響で全4試合が中止となり、広陵(広島)は大阪府内の宿舎内で、16日に順延となった慶応(神奈川)との大一番に備えた。

未明から台風が直撃し、敷地内からは1歩も出られなかった。ホテル内の素振りができる部屋などを利用し、各自が体を動かした。ミーティングは午前、夜と2度入念に行い、相手戦力をチェックした。

立正大淞南(島根)に勝利した後、中井哲之監督(61)は「高校野球は何が起こるか分からない。1球に魂を込めて戦いたい。しっかり準備して、生徒を信じて戦いたい」と宣言。初戦では本調子ではなかったエース高尾響(2年)、2安打3打点だった主砲・真鍋慧(けいた)内野手(3年)はともに上り調子だ。