慶応が107年ぶりの日本一を決めた。野球部員、吹奏楽部、応援指導部、女子バトン部、在校生、保護者に加え、大勢のOBがバックネット裏から外野スタンドまで埋め尽くした。

中には、慶大野球部の選手たちの姿も。今年、ドラフト候補に挙がる、慶応OBの広瀬隆太主将(4年)は、初めてのアルプスからの観戦に「プロ野球選手を見ているよう。憧れの人たちが野球をやっているみたいな気持ちですね」と後輩たちを頼もしく見つめた。

いつもは神宮球場で応援される側。この日は、メガホンを片手に仲間と肩を組み、大きな声で「若き血」を歌った。

母校、107年ぶりの優勝に「僕たちも日本一を目指してやってきましたが、その数年後に後輩たちが達成してくれた。夢のような感じです。実力だと思いますが、感慨深いものがあります。僕らも負けていられないなぁ、と思いました」。東京6大学野球秋季リーグ戦は9月9日開幕。大学最後のリーグ戦へー。後輩たちの活躍に、奮起した。