2年連続のセンバツを狙う常葉大菊川は、エース小沢凛登(2年)が1失点完投。常葉大橘を3-1で下した。

浜松工は今春東海王者の加藤学園を8-6で破り、10年ぶりの8強入りを決めた。1番の小粥獅峯(しほう)外野手(2年)が、決勝打を含む3安打3打点の活躍でチームを勝利に導いた。

日大三島、飛龍なども勝利。準々決勝は17日に草薙、清水庵原球場で行われる。

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先発したエース右腕・小沢が、投手戦を制した。直球を中心に攻めの投球を披露。7回まで相手打線を無安打に抑える好投を見せ9回3安打1失点。2試合連続の完投勝利でチームを2年連続の8強に導いた。

「今日は球速も制球がよかった。欲を言えばもっと省エネ投球したかった」と123球での完投に対し、反省も口にした。昨秋県決勝(3○0)の再現となった常葉対決には「負けるわけにはいかなかった。背番号1の重みを感じて、結果を示せた」と胸を張った。

打っては7回裏。チーム3点目となる左前適時打を放った背番号1は「うれしかった。投球専念するため最近は打撃練習をしてなかったが」。自らのバットで自身のピッチングに勢いをつけた。試合後、石岡諒哉監督(35)からは「今日は小沢に尽きる。どっちに動くか分からない試合で、よく粘って投げてくれた」と、たたえられた。

2年連続のセンバツ出場を目指すチームは17日、準々決勝で藤枝明誠と対する。この日、先制の右前適時打を放った3番・鈴木来空(らいあ)主将(2年)は「接戦を制したことはチームにとってプラス。次も全員で投手を助けていきたい」と力を込めた。【山口昌久】