秋季高校野球県大会の準決勝が23日、草薙球場で行われる。2年ぶりの頂点を狙う日大三島は、今夏甲子園出場の浜松開誠館と対戦。主砲の市川晋捕手(2年)は「チャンスで打席が回って来る。自分のバットで(走者を)かえしたい」。勝てば東海進出(上位3枠)が決まる一戦を見据え、闘志を燃やした。

今大会は全3試合で安打を記録。3回戦の浜松城北工戦(4○1)で3安打と快音を響かせると、7番から4番に打順を上げた準々決勝の駿河総合戦(5○1)でも初回に先制タイムリーを放った。それでも「悪くはないけど、もう一押しという場面では打てていない」と準決勝に備え、連日の打ち込みを敢行。センター返しを意識しながら、多い時には約3時間、黙々とバットを振ってきた。

相手は今大会3試合で32得点5失点と、攻守で圧倒的な力を見せる今夏の県王者。エース関野巧真(2年)ら投手陣を支える女房役としても、背番号「2」の活躍は欠かせない。市川は「それぞれが持っている個性を引き出して抑えたい」と言葉に力を込めた。「4番・捕手」-。文字通り、攻守の要としてフル回転する。【前田和哉】