鶴岡東(山形1位)が弘前学院聖愛(青森3位)を10回タイブレークの末、7-5で破り、2年連続の8強入りを果たした。前半は両チーム乱打戦となり、5-5で折り返したが、6回以降は投手戦に。9回までスコアボードには0が並び、試合はタイブレークへもつれ込んだ。

5-5で迎えた10回表1死二、三塁で、鶴岡東・桜井椿稀投手(2年)の二ゴロの間に1点を挙げ、なおも2死三塁のチャンス。小林優星内野手(2年)が「自分が打ってやろう」と、中適時二塁打を放ち、1点を追加。2塁上で右手を突き上げた小林は「気持ちが高ぶりすぎて、あまり覚えていませんが、とにかくうれしかった」と笑顔をみせた。

2点リードで迎えた10回裏、3回途中からマウンドに上がったエース桜井が足をつる場面があったが、進塁を許さず、三者連続三振で試合を締めた。桜井は3回1/3を投げ、12奪三振をマーク。エースの貫禄を見せチームを勝利へと導いた。

鶴岡東は19日、青森山田(青森1位)との準々決勝に臨む。4年ぶりの4強入りを目指し、小林は「自分たちの野球をやるだけ。先を見ずに1戦1戦戦っていきたい」と意気込んだ。

弘前学院聖愛・原田一範監督(46) 「2試合連続でタイブレークを経験できたことは大きな財産。秋はノーサインなので、チームが一番弱い状態。これからの一冬で細かいことを修正するので、きっと選手はやってくれると思います」と振り返った。