智弁学園(奈良)は小坂将商(まさあき)監督(47)の采配が的中し、昨夏の16強を超える3年ぶりの8強入りを果たした。前戦から3、5、7番の打順を変更し、ベンチスタートだった近藤大輝(ひろき)内野手(2年)を起用。3、5番の選手が打点を挙げるなど打線がつながり、6点を奪った。

「なかなかうまくはまらなかった」と指揮官が明かす3番に入ったのは山崎光留捕手(3年)だ。本人にとって「打ちやすい」打順で1点を追う3回1死二塁、左越えの同点三塁打。期待に応え、ベース上で破顔した。「打ったら同点と頭に入っていたので(頭を越えて)ホッとした」。

中学2年時、左足首の捻挫から同箇所の疲労骨折にも見舞われた。手術で約半年間野球ができず、その後も約2年間、痛みに悩まされた。高校1年冬も疲労骨折を発症し、再度手術を受けた。「いつか治る」と信じて治療を続け、ついに「幼少期から憧れていた」同校の選手として甲子園で躍動。今大会は13打数7安打、打率5割超えの活躍だ。

試合後は「支えてくれた親や病院の先生に感謝の気持ちを持ち、今は思い切りプレーできているので楽しい」と満面の笑み。母由美さんは「甲子園でこんなに試合をできるようになるとは」と涙ながらに息子の勇姿を見守った。【塚本光】

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