<高校野球北北海道大会:旭川工3-2北見北斗>◇17日◇準々決勝◇帯広の森
旭川工が北見北斗に競り勝ち4年ぶりのベスト4進出を決めた。
旭川工の1年生レギュラー柳川大和左翼手が、上級生のハートに火を付けた。4回に同点犠飛、7回には先頭で中越えの三塁打を放った。「監督から、フルスイングでスタンドに入れる気持ちで行ってこいと言われた」と、狙い球をスライダーに絞ってチャンスメーク。続く菅家の浅めの中飛に「1点ほしいので、勝負しました」と、迷いなくスタートを切って、決勝のホームを踏んだ。
ルーキーの躍動に、先輩たちが刺激を受けた。初回に2点を失ったエース官野は「1年生でも、できるんだから、ここで3年生が踏ん張らなければと思った」。2回以降は無失点に抑え、2試合連続の完投で意地を見せた。2安打を放った生田主将も「僕たちより(打球を)飛ばしますし、今のチームに柳川は必要な存在です」と、欠かせない戦力であることを認めた。
活躍の裏には、先輩の精神的サポートがあった。初戦(対旭川東)では5番でスタメンも4打数無安打2三振に終わった。「(メンバー外の)先輩の代わりに試合に出ている。責任重大だし、プレッシャーもあった」。緊張を隠せない柳川に生田は「楽しめ」と話しかけリラックスさせた。試合中にも「(遊撃手の)岸本さんからも励まされた。今回は気持ちも楽に臨めました」と、普段の力を発揮することが出来た。
佐藤桂一監督(55)も「1年生がよく打ってくれた。初戦は硬かったけどね」とたたえた。今夏に初めてベンチ入りし、いきなり背番号7が与えられた。佐藤監督は自身が就任した89年以降では「野手で1年生が1ケタ(番号)は初めてだと思う」と期待をかける。新戦力の台頭で苦しかった接戦を制した。05年以来の頂点まで、あと2勝だ。【木下大輔】

